咬合性外傷とは
咬合性外傷とは、ご自身の咬む「力」による
歯周組織(歯の周りのじん帯や骨)の損傷です。
歯は、日常生活で咬み合わせによる力を負担しています。
咬み合わせによる力で歯や歯ぐき、歯の周りの骨、
顎の関節などを負傷することを咬合性外傷といいます。
※日常の臨床では患者さんにわかり易く説明するため、
「歯のねんざ」と表現することがあります。
咬合性外傷は歯ならびや咬み合わせが関係しており、歯ならびが悪いと負担が大きく、症状が出やすいです。
しかし、見た目がきれいな歯ならびでも負担がないとはいいきれません。
症状が気になる場合は歯科医院でむし歯や歯周病のような細菌感染が原因なのか、
「力」が原因なのか鑑別診断が必要です。
咬合性外傷の特徴
- 過去に歯の修復してある所や、修復した直後に痛みが続く
- 朝の起床時~午前中に歯が痛む
→ブラキシズムとの関連が疑われるため、歯ぎしり・くいしばりページも参照下さい。 - 激しい痛みではなく、鈍い重いような鈍痛が持続する
- 歯が動く気がする(歯に横から圧力を加えると鈍痛を感じる)
咬合性外傷の治療方法
検査方法
写真検査やレントゲン検査です。
咬合性外傷には、特徴的なレントゲン所見が見られます。
治療方法
1. 咬み合わせの調整
2. 夜間装着するナイトガードを作成
→ブラキシズムとの関連が疑われるため、歯ぎしり・くいしばりページも参照下さい。
※ 治療写真については、患者さんに掲載の許可を頂いております。
3. 動揺がある場合、固定をする(※2)
(※2)修復歯の場合、連結冠固定にする場合があります。
※ 症例によっては、矯正治療による咬み合わせ治療が必要となります。
→ 全顎矯正ページも参照下さい。(サブページへのリンクをお願いします)